第76番札所 萩尾薬師堂

(はぎのおやくしどう)
ご本尊:薬師如来
ご真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
呑山に方面に向い萩尾集落に入るとトンガリ屋根の萩尾分校がある。その向かいに『第76番萩尾薬師堂』がある。
薬師堂は、間口二間、奥行き四件ので手入れが行き届いき清々しいお堂である。守堂者は元福岡大学教授で母が明治31年(1898)に田ノ浦から萩尾に嫁ぐ時に持って来た。
お堂の道向こうに珍しいウコン桜(黄桜)がある。祖父が本四国を巡拝記念に植えた木の二代目。大師信仰と霊場開創への熱い思いに心打たれる。
札所の前の連なる山は、右が畝原山(662m)と左が鉾立山(663m)で昔から有名で「筑前国続風土記」の「畝原鉾谷熊野峰」の項に「うね原山は金出の東北、萩尾の南にあり、高山なり。其の峯長く見ゆる事。河内国生駒嶽の如し。遠き所よりのぞめが、山のかたちうるはし。其北に鉾谷と云山有。是又高し。…」の記述があり、山容が美しく生駒山に似ているという。この山は、北方の鞍手郡の熊野峰に続き、熊野峰は「山伏が峯入りする所なる故、名付と云」とあり、、鉾立が山伏谷に至る山伏の峯入りルートだったことがうかがえる。
基本情報・サービス
ご朱印は堂内
住所
札所住所:福岡県糟屋郡篠栗町萩尾673
アクセス
JR篠栗線「篠栗」駅から車約15分
第16番札所「呑山観音寺」より2000m
第47番札所「萩尾阿弥陀堂」より100m
駐車場