もともとは紀州高野山にあった鎌倉時代創建の古刹だったが、明治以降に廃寺となっていたのを昭和48年に、この地に移し再建されたのがこの「天王院」だ。
中国から帰国中のお大師さまを海難から救ったという波切不動明王を本尊とし、海上安全、大漁祈願はもとより人生の荒波を鎮めて運を切り開く開運出世の御仏として信仰を集めている。
また、ここの本堂は、篠栗の中でもっとも大きな本堂としても知られ、新緑や紅葉など四季折々の景色を楽しむ参拝者も多い。
大きな行事としては、12月の第3土曜の夕方から翌朝にかけて30名の僧侶の介添のもと全国でも珍しい荒行“八千枚不動明王護摩大行”を行っており、篠栗霊場の一年の納め行事として恒例となっている。
また、本堂脇にある愛染堂には恋愛成就の仏様、愛染明王が祀られている。
毎月28日、午前10時半より波切不動護摩法要が行われている。