標高約400mに位置するここ若杉楽園キャンプ場は、場内全てがフリーオートサイトでどこでもテント設置可能。この日もたくさんのお客さんで賑わっていました。本日のコースと注意事項の確認、そしてしっかりと準備運動を行い、ウォーキングスタート!
威風堂々とした姿は、まるで神が宿っているかのような存在感を放つ綾杉。
香椎宮の綾杉から枝分けしこの地に植えたことから、この地一帯に若杉(分杉)という地名がついたと言われる、歴史を感じさせる巨木です。
10mにもなろうかという幹囲、また他のそれとは異なる野性味あふれる姿はとても魅力的です。
昔は七又になっていたものが、古木のため、幹が朽ち果てたと言われています。現代になっても、木肌を覆うコケは長い年月と自然の温かみを伝えてくれます。
5本に分かれた幹と幹をつなぐ枝の形が特徴的な大杉です。過去に調査団によりDNA鑑定が行われ、枝分かれしている木はなんと全て同一個体の株立ちであることが判明したそうです。
まさに森のシンボル的存在とも言える巨大杉です。
杉・桧のチップを敷き詰めた道を進みます。フワフワ、キュッキュと不思議な踏み心地がなんとも楽しい道です。また、ほのかに漂う木の香りも心地
よく、ここまでのウォーキングの疲れが一度
リセットされる気分です。
135段の階段を登り抜け、若杉山の山頂も近づいたところに厳かな空間
が広がります。七人の神様を祀っており、さまざまなご利益があると言わ
れています。太祖宮の横の白い像は神功皇后像で、
若杉山の歴史を物語るスポットの一つです。
弘法大師がかつて、杖の一撃で岩を真っ二つに割り、奥の院への通路を開いたと言い伝えられている大岩です。幅30cmの裂け目には鎖を渡しており、善人は容易に通ることができますが、悪人は痩せていても通り抜けることができないと言われています。
若杉山の頂上付近にある奥之院は、弘法大師が坊を開いた場所です。
ここには、弘法大師が杖でたたいた岩から吹き出したという「独鈷水」が湧き出ていて、豊かな山の恵みが溶け込んだ篠栗の水も散策の楽しみのひとつです。
米ノ山の山頂地点には、若杉三宝大荒神が祀られています。昭和五十五年に奈良県立里より勸請(かんじょう=神仏を他の所へ移し迎え祀ること)し、地水火風の自然災害を除き、絶えることのない恵みを施すと信じられる神王様です。
絶景そのもの!標高594mの展望台からは、博多湾や天神などを一望できます。昼間の景色も素晴らしいですが、夜景スポットとしてもとても有名です。
絶景を望みながら、みなさん本ツアー参加特典の絶品ロコモコ弁当に舌鼓。
心地よく歩き、絶景を望み、美味しいものを食べた後、トレイルウォーキングの締めは若杉山麓若杉の湯。気持ちよく歩いた爽快な汗を露天風呂で流し、身体も心も芯から癒されました。